ウイルスと闘う日々か続く昨今、あなたの会社(お店・自宅)ではどんな対策を取られているでしょうか?
手洗い・アルコール消毒・空気清浄機などなど様々な対処法がある中、弊社では【無光触媒コーティング】を取り入れることにしました。
弊社の関連施設にはもちろんのこと、今後はお仕事として皆様のお役に立てる事業に育てていきたいと考えています。
自社関連施設&機材への無光触媒コーティング
【無光触媒コーティング】とは文字通り『光が無くても働くタイプの触媒』のことです。
一般的に認知されている【光触媒】は光が無ければ働きません。近年では蓄光タイプもあるので光が無くても大丈夫という製品もありますが、元々の光源が弱ければ働く力は上がりません。
一方【無光触媒コーティング】は空気が存在する場所であれば暗所でも問題ありません。
しかも1度の施工で長期間効果が持続すると言われているので、ランニングコストも抑えることが可能です。
弊社のオフィス以外にも最近コーティングした施設があるので、その施工方法などを画像を含めて記録しておきたいと思います。
海上警備艇の船内へのコーティング
経緯
2021年3月上旬、弊社が海洋・海上警備事業部で使用してます警備艇への施工を行いました。
警備艇には複数の船員が乗船しますので、多くの人があらゆる場所を触ることになります。警備はシフト制なのでもちろん舵を握るのも複数人存在します。
そこまで密ではないので空気感染の確率は低いですが、接触感染の恐れはやはり高いでしょう。
また海外の方との接点もあるので、さらに感染対策は徹底しておかなければなりません。
しかも船上で感染すると隔離する場所が無いので、クラスターの発生率も上がる。
そういったことを踏まえて、今回警備艇に無光触媒コーティングを施工することとなりました。
いざ施工開始
無光触媒コーティングは専用の液剤を使用します。その液剤を専用のスプレーガンに注入し作業を開始します。
コンプレッサーからエアを送り込まれたスプレーガンから液剤を噴出させるので、最初の圧力調整が大切です。しっかりと基本通り教えてもらったように施工準備をします。
機械系統も大丈夫!
まずは船内から。
操舵席付近から始めます。
液剤を噴霧すると「機械系は大丈夫か?」と思われますが、ノズル先端が特殊加工されており、とても細かいミスト状で噴霧されるので濡れた感は全くありません。
基本は対象物から30cm離して噴霧するので、基本通りにすれば大丈夫です。
もし近すぎると液ダレを起こし、離れすぎると触媒効果が無くなってしまうので、慣れるまでは意識して距離を守ることが大切です。
こちらの写真は電子レンジとエアコンへの塗布になります。
操舵席の機器も含めてですが、施工法さえしっかり守れば電子機器や電化製品などにも施工することが可能です。
エアコンは吹き出し口付近に様々な雑菌が繁殖しやすいので、こういったところもぜひ施工しておきましょう。
ちなみに電話やパソコン、スマートフォンなど毎日触るものにもコーティング可能なので、最後に液剤が余った時はそういった活用法もおススメです。
ガラス面へのコーティング
この無光触媒の最大の魅力はガラス面に塗布することが出来るということです。
光触媒ではどうしてもガラス面に塗布すると曇ってしまうので、施工が困難でした。
しかし無光触媒コーティングは透明度を保つことが出来るので、ガラス面が多い乗り物には最適です。
なので近年採用されている実績としては、公共交通機関が多いとのこと。
こういったコーティングが採用されているなら、電車もバスも安心して乗ることが出来ますね。
繊維だって問題なし
さらに無光触媒の長所は施工相手を選ばないところ。
噴霧するスプレーがとても細かいので繊維質の奥まで届き、さらに液剤が強固に結合するので、布製品にも塗布可能です。
つるりとした場所に比べると効果の持続時間は少なくなりますが、それでも年単位での効力は発揮するので、カーテンやソファーなどにも施工することが出来ます。
船外施工
船内コーティングが終了した後は船外も続けて行いました。
場所にもよりますが、海辺は風が強いのでミストが風に流される可能性が高いです。
なので風が止んでる時間帯を計算することも大切です。
そもそもの話ですが、天候が悪い時はこの施工はできません。
施工後48時間以内に水分が付着すれば、基準通りの施工が出来ないので、特に屋外の場合は天気予報を注意しておきましょう。
自家用車へのサービスコーティング
警備艇へのコーティングがひと通り終わりました。
おおよその施工面積プラスαの液剤を用意しておくものなので、最後にはどうしても若干余ります。
人体に対する安全性はクリアされているのでアルコールのように手指消毒剤としても使用できますが、そのような活用法はもったいないので、現地に向かうために使用した自家用車へもコーティングしてもらいました。
船の操舵席周りもそうですが、車内も特に片づけなくてもそのままの塗布が可能です。
車の中は狭くて作業しにくいですが、ウイルス&ニオイ対策にもなるので、タバコやエアコン臭が気になる車があれば施工する価値はあると思います。
感想&まとめ
最初はスプレーガンを持ち慣れないので抵抗はありましたが、研修で教えてもらったように基本通りに作業するととても簡単でした。
しかし船上は揺れと風が難敵だったので、初めてにしては過酷な現場となってしまいました。
ありがたいのは、急性経口毒性試験をはじめ、いくつもの安全試験をクリアしているので人体への影響は皆無という点です。
なので体を守る心配がなく防護服なども一切必要ありません!
しいて言えば毛髪にかかると多少固まるので、帽子は被っておいた方が良いかもです。
あと片付けも簡単に出来ます。液剤がノズルに残ると固まってしまうので、最後はお水でしっかりと流してあげましょう。
今後は施設や店舗などでの作業が増えてくると思います。
また次回の作業もレポートしたいと思います。
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